過去ログ[15] |
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まず前回、次の付けを<転>1句目と誤記しました。正しくは<承>1句目でした。お詫びして訂正させていただきます。さて、<承>1句目に関する講評を書かせていただきます。
□講評
(発句)捨てられし案山子に天の無限大 宇咲冬男
(脇) 手向けのように咲く彼岸花 達三
(第三)人の波スクランブルに押し寄せて たま
(4句目)ヒートテックで暖かき冬 達三
<承>1句目、雪の座に次の5句が付けられました。
1.雪止まぬ合掌造りに灯り見え たま
2.燻されて梁は黒々外は雪 たま
3.粉雪の夜は深川の例の店 木枯らし
4.雪深く囲炉裏囲んで民話聞く たま
5.豪雪の日本海側地震(ない)の報 達三
<承>1句目の次は恋呼びをする場所であることを睨んで、1.は場所を飛騨高山辺りにして雪を降らせています。治定候補。2.は古い日本家屋の室内を思わせる場所に転じています。3.は人の集まる飲み屋を出した雪の句です。治定候補。4.は囲炉裏端に転じて民話を語らせています。治定候補。5.は正に現在の時事句。しかし恋呼びはちょっと難しそうです。
□治定
治定候補の中では1のたまさんの句と3.の達三さんの句に惹かれましたが、まずは恋を呼び込む場所を飛騨地方に転じ、人の気配のする合掌造りの家の灯りを詠んだたまさんの句を治定とします。
□<承>2句目のヒント
<承>2句目は雑の短句で恋呼びの句をお願いします。前句で飛騨地方の合掌造りの家が出されています。この場所でどんな恋を呼び出すかを考えて付けてください。
□次回の締切予定
次回の締切を1月18日(木)頃とします。
順候式雪月花十八韻 「捨てられし案山子」の巻
(起)捨てられし案山子に天の無限大 宇咲冬男
手向けのように咲く彼岸花 達三
人の波スクランブルに押し寄せて たま
ヒートテックで暖かき冬 達三
(承)雪止まぬ合掌造りに灯り見え たま
[8056へのレス] Re: 4句目の治定と<承>1句目 投稿者:木枯らし 投稿日:2024/01/07(Sun) 15:30渡り杜氏の便り待つ女(ひと)
[8056へのレス] Re: 4句目の治定と<承>1句目 投稿者:たま 投稿日:2024/01/09(Tue) 06:30訛に惹かれ笑いほのぼのに
[8056へのレス] Re: 4句目の治定と<承>1句目 投稿者:たま 投稿日:2024/01/09(Tue) 06:33訂正訛に惹かれ笑い包まれ
[8056へのレス] Re: 4句目の治定と<承>1句目 投稿者:たま 投稿日:2024/01/10(Wed) 10:21教えてください、天象打越です。
星と雨は十七季では天象ですが打越はいいですか、星は空にあるもの、雨は降るものです。捌きによって違うのはわかりますが、ここはどうですか?
[8056へのレス] Re: 4句目の治定と<承>1句目 投稿者:宗匠 投稿日:2024/01/10(Wed) 10:39天象に限らず、打越に同じ事象や自他場は、例外がないとも言えませんが、共に避けるべきと考えます。
[8056へのレス] Re: 4句目の治定と<承>1句目 投稿者:たま 投稿日:2024/01/10(Wed) 10:57早い解答をありがとうございました。
[8056へのレス] Re: 4句目の治定と<承>1句目 投稿者:たま 投稿日:2024/01/11(Thu) 06:46みんなの靴そそと揃えて
[8056へのレス] Re: 4句目の治定と<承>1句目 投稿者:達三 投稿日:2024/01/17(Wed) 16:19機を織る母を嫁せず手伝い
[8056へのレス] Re: 4句目の治定と<承>1句目 投稿者:影法師 投稿日:2024/01/18(Thu) 09:36手紙に書けぬことの多さよ
□講評
(発句)捨てられし案山子に天の無限大 宇咲冬男
(脇) 手向けのように咲く彼岸花 達三
(第三)人の波スクランブルに押し寄せて たま
4句目に次の4句が付きました。
1.コンビニおでん甘味噌をかけ たま
2.街よ浮かれてクリスマスイブ たま
3.サイフォンで入れホットコーヒー たま
4.ヒートテックで暖かき冬 達三
1.はスクランブル交差点の俯瞰した景から室内に入り、コンビニおでんを読みました。治定候補。2.はまはスクランブル交差点に近く、転じが今一つです。3.も室内でコーヒーをサイフォンで淹れています。まずまずです。4.は発想を変えて寒くなったことをテーマにした衣類に転じています。治定候補。
□治定
4句目はまだオモテという位置づけであり、飲食を避けたいことに加え、次の<転>1句目で雪を詠むことになるので、雪を詠みやすい付けであった4.の達三さんの句を治定とします。
□<転>1句目のヒント
<転>1句目は季節は冬で雪の句を詠んでください。十八韻順候式雪月花では、発句によって四季の雪が詠めますが、今回の1巻は発句が秋ですので<転>1句目は冬の雪になります。前句に「冬」の字がありますので、冬の字は避けましょう。
□次回の締切
次回の締切は年を越しますが1月4日(木)とさせていただきます。
順候式雪月花十八韻 「捨てられし案山子」の巻
捨てられし案山子に天の無限大 宇咲冬男
手向けのように咲く彼岸花 達三
人の波スクランブルに押し寄せて たま
ヒートテックで暖かき冬 達三
[8050へのレス] Re: 4句目の講評と治定 投稿者:たま 投稿日:2024/01/01(Mon) 12:49雪止まぬ合掌造りに灯り見え
燻されて梁は黒々外は雪
今年もよろしくお願いいたします。
[8050へのレス] Re: 4句目の講評と治定 投稿者:木枯らし 投稿日:2024/01/01(Mon) 15:06粉雪の夜は深川の例の店
[8050へのレス] Re: 4句目の講評と治定 投稿者:たま 投稿日:2024/01/02(Tue) 14:40雪深く囲炉裏囲んで民話聞く
[8050へのレス] Re: 4句目の講評と治定 投稿者:達三 投稿日:2024/01/04(Thu) 10:51豪雪の日本海側地震(ない)の報
本年もよろしくお願いいたします。