過去ログ[15] |
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(潤さんとたまさんからのご指摘を受けて仕切り直しをさせていただきました。
ご指摘をいただき有難うございました。)
起 海恋ひの詩かや秩父冬祭 宇咲冬男
承 転校の三年二組春の雪 たま
得意の技は一本背負い 春一番
逞しき腕に頬を埋める閨 影法師
涙乾きし白き便箋 たま
今日は吉スマホ頼りにイギリスへ たま
戴冠式の後の街角 達三
転 侵攻の廃墟の上に旱月 達三
無縁仏に経を読む僧 影法師
猪の縦横無尽里の村 たま
紅葉散り込む島のため池 潤
□講評
<転>5句目には次の6句が付きました。
1.用水は暗渠に秋の散歩道 たま
2.栗ご飯チチンプイプイ旨くなれ たま
3.ひとつまみ塩の秋鯖焼き上がり たま
4.笹舟を浮かべて酌むは吟醸酒 達三
5.みそ汁の辛きを恃む朝な朝な 潤
6.泡盛に合うは角煮か海ブドウ 影法師
1.は前句の「島のため池」に対して「用水」はいささかベタ付きになります。2.はこれまで食が出ていなかったので良いタイミングでの食の句になりました。3.も同様に良いタイミングでの食の句ですが、秋鯖は秋の季語で、ここは雑の句ですのでボツです。4.は酒を出しています。笹舟が前句に付きます。5.は下五の字余りが気になりました。連句ではリズムが大切です。破調は避けましょう。6.も酒です。角煮と海ブドウは沖縄でしょうか。但し「泡盛」は「焼酎」の傍題であり夏の季語になりますので、これもボツです。
□治定
今回はこれまで出ていなかった食を詠んだ2、と3、の句の内、雑の句として詠まれた2.のたまさんの句を治定とします。
□<転>6句目のヒント
引き続き雑で詠んでください。短句です。ここは次の花の座へのつなぎの部分になります。花に障らないように色、降りものを避け、さらりとした会釈(あしらい)の句としてください。
□次回の締切予定
9月5日(火)頃を予定しております。
十八韻「海恋ひの」の巻
起 海恋ひの詩かや秩父冬祭 宇咲冬男
眠る山々叫ぶ人々 影法師
待望のリニア新線開業に たま
木の芽膨らむ細き旧道 達三
承 転校の三年二組春の雪 たま
得意の技は一本背負い 春一番
逞しき腕に頬を埋める閨 影法師
涙乾きし白き便箋 たま
今日は吉スマホ頼りにイギリスへ たま
戴冠式の後の街角 達三
転 侵攻の廃墟の上に旱月 達三
無縁仏に経を読む僧 影法師
猪の縦横無尽里の村 たま
紅葉散り込む島のため池 潤
笹舟を浮かべて酌むは吟醸酒 達三
[8003へのレス] Re: <転>5句目治定と6句目ヒント 投稿者:たま 投稿日:2023/08/20(Sun) 15:33早い対応ありがとうございました。
久方ぶりにギターつま弾く
新聞チラシ分けて片付け
しみじみと見る母の絵手紙
[8003へのレス] Re: <転>5句目治定と6句目ヒント 投稿者:達三 投稿日:2023/08/20(Sun) 15:53オヤジがぽつり若き日のこと
<転>5句目の句の治定を有難うございました。
[8003へのレス] Re: <転>5句目治定と6句目ヒント 投稿者:影法師 投稿日:2023/08/24(Thu) 13:46旧知の友に会えばあの日へ
潤さん:
ご指摘有難うございます。
この言葉を知りませんでした。
たまさん:
現在進めている連句は「十八韻順候式雪月花」であり、<転>の5句目は秋2句で終わらせて雑になります。
当HPの「連句チュートリアル」をご参照ください。
以上の点を含めて、今回の治定を見直し、仕切り直しをさせていただきます。ご了承下さい。