宇咲冬男のLet's連句  十 八 韻  順 候 式  雪 月 花
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脇の句を付けてください 投稿者:宗匠 投稿日:2024/10/11(Fri) 13:09 No.8175  
宗匠より

新たな一巻を始めます。今回は半歌仙とします。発句は故・宇咲冬男先生の以下の句です。
発句が秋の句ですので、早速脇の句では秋の月を詠んでいただきます。かつ漢字止めでお願いします。


半歌仙「島の秋」の巻 起首 令和6年10月11日

(発句)島の秋いずこへ行くも濤の音  宇咲冬男



Re: 脇の句を付けてください たま - 2024/10/12(Sat) 06:19 No.8176  

大漁旗に堂々の月
締め切りはいつですか?


Re: 脇の句を付けてください 宗匠 - 2024/10/12(Sat) 07:37 No.8177  

脇句の締切予定日を書き忘れまあした。
10月29日頃を締切とさせていただきます。
よろしくお願いいたします。


Re: 脇の句を付けてください たま - 2024/10/17(Thu) 09:13 No.8178  

入港船に煌々と月


Re: 脇の句を付けてください たま - 2024/10/17(Thu) 16:40 No.8179  

児童五人の分校に月


<結>2句目(挙句)の治定 投稿者:宗匠 投稿日:2024/10/10(Thu) 18:11 No.8174  
□講評

(起)捨てられし案山子に天の無限大  宇咲冬男
    手向けのように咲く彼岸花    達三   
   人の波スクランブルに押し寄せて たま
    ヒートテックで暖かき冬    達三
(承)雪止まぬ合掌造りに灯り見え   たま
    渡り杜氏の便り待つ女     木枯らし 
   長旅の疲れを溶かす熱き肌    影法師
    忘れ小舟の揺るる川端     達三
   早二年戦火の続くウクライナ   たま
    平和を叫ぶ喇叭水仙      影法師
(転)西行の死さえ夢みし春月夜    達三
    風の電話は黄泉の国へと    たま 
   修練と滝に打たれつ唱う経    影法師
    養老の酒冷でぐびぐび     たま
   最終の発車のベルが鳴り響く   たま
    明日の朝には海見ゆる町    達三
(結)絵葉書に富士初雪と大花野    たま

<結>の2句目、挙句に次の5句が付きました。

1.秋風の行く日本列島   たま
2.鈴虫のすむ三畳の庭   たま
3.五湖の畔に揺るる稲の穂 達三
4.準備整う発明の秋    たま
5.豊作祝う村人の歌    影法師

どれも良い句ではありました。但し、1句目の日本は国名であり固有名詞です。前句に富士という固有名詞が出ているのでここは障ると思われます。2句目は前句の屋外から室内に入って虫の音を聞いていますが、挙句としては今一つパンチ不足かと思います。3句目の五湖は富士五湖の五湖かと思われますが、ちょっと近すぎた感があります。4句目は発想を変えて秋に発表されるノーベル賞を意識した付けと見ました。治定候補。5句目は明るく賑やかな豊作を祝う村の人々を詠んでいます。治定候補。

□治定
今回の発句が捨て案山子の句でした。場所は村です。その村に戻って村人に豊作を祝う歌を歌わせた影法師さんの句を治定し、一巻を満尾したいと思います。

□満尾
昨年の10月17日にスタートした順候式雪月花十八韻 「捨てられし案山子」の巻がほぼ1年で巻き上がりました。ここまでお付き合いいただきました皆様に厚くお礼を申し上げます。


順候式雪月花十八韻 「捨てられし案山子」の巻

(起)捨てられし案山子に天の無限大  宇咲冬男
    手向けのように咲く彼岸花    達三   
   人の波スクランブルに押し寄せて たま
    ヒートテックで暖かき冬    達三
(承)雪止まぬ合掌造りに灯り見え   たま
    渡り杜氏の便り待つ女     木枯らし 
   長旅の疲れを溶かす熱き肌    影法師
    忘れ小舟の揺るる川端     達三
   早二年戦火の続くウクライナ   たま
    平和を叫ぶ喇叭水仙      影法師
(転)西行の死さえ夢みし春月夜    達三
    風の電話は黄泉の国へと    たま 
   修練と滝に打たれつ唱う経    影法師
    養老の酒冷でぐびぐび     たま
   最終の発車のベルが鳴り響く   たま
    明日の朝には海見ゆる町    達三
(結)絵葉書に富士初雪と大花野    たま
    豊作祝う村人の歌       影法師

起首 令和5年10月17日
満尾 令和6年10月10日
於  ネット連句会 
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