オモテ6句目治定とウ1句目 投稿者:宗匠 投稿日:2025/02/02(Sun) 17:49 No.8212 | |
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 | □講評 (発句) 島の秋いずこへ行くも濤の音 宇咲冬男 (脇) 大漁旗に堂々の月 たま (第三) 小鳥来し狭庭にわかに賑やかに 影法師 (四句目) 日差しを映す蹲の面 影法師 (五句目)夏岬佇む歌碑に「夢」の文字 達三
6句目には次の5句が付きました。 1.そばにはそよと風致草揺れ 影法師 2.ハイビスカスの花の転がり たま 3.ハマナスの花枝を伸ばして たま 4.アッパーパーは直線の服 たま 5.振り向けば見ゆ大き向日葵 達三
1.は前句の句碑が建つ夏岬で目を転じれば風致草が咲いていたとする句であり前句に付きますし選んだ植物もぴったりです。治定候補。2.も夏岬に花を付けました。但し、下七の「花の転がり」がもう一歩というところです。3.も花を付けました。こちらは下七が「枝を伸ばして」とオモテの最後を静かに収めているので良いです。治定候補。4.の「アッパーパー」は夏の簡単服であることは分かるのですが、正しい表記は「あっぱっぱ」であり、明け透けな服であることのオノマトペです。5.は大向日葵を出していますが、オモテの6句目として大人しく収めるというよりもかなり目立った句になって収めていません。
□治定 今回はオモテの6句目の役割をきっちりと果たした表現にまとめた3.のたまさんの句を治定とします。
□ウ1句目のヒント ウの折立の句になります。ウラに入りましたので何でも詠めます。大きく転じてください。夏岬から離れ、地理、植物以外の秋の季語で詠んでください。
□次回の締切予定 ウ1句目の締切は2月21日頃とさせていただきます。
半歌仙「島の秋」の巻 起首令和6年10月11日
(発句) 島の秋いずこへ行くも濤の音 宇咲冬男 (脇) 大漁旗に堂々の月 たま (第三) 小鳥来し狭庭にわかに賑やかに 影法師 (四句目) 日差しを映す蹲の面 影法師 (五句目)夏岬佇む歌碑に「夢」の文字 達三 (六句目) ハマナスの花枝を伸ばして たま
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