■ 歌仙の標準的構成表





※歌仙の構成表の見方は、発句による。発句が春の場合は、発句“春”の段を見て、左へ順に、起→承→転→結と読み、月・花の定座、季語を入れる句と雑の句の配分を覚える。夏・秋・冬もそれに準じる。
[注]1 旧来は、発句が晩冬の新年の場合、脇も新年の季、第三と四句目を春の季、そして月の座は春月を付けた。
[注]2 歌仙は懐紙式で四面構成になっている。しかし、各面の呼名の初オ・初ウ・名オ・名ウといった省略標記では懐紙を知らない現代人には解りにくいため、曄峻桐雨先生の提唱に賛同し、表を〈起〉.裏を〈承〉.名残の表を〈転〉・名残の裏を〈結〉と併称することにした。すなわち、〈起〉〈承〉〈転〉〈結〉で歌仙四面の付け運びの展開は一目了解される。すでに新人の座で説明したところ、どの座でも理解が早かった。