第八句集 『虹の座』
 1981年(昭和56年)〜1988年(昭和63年)
 〜1995年(平成7年)〜2000年(平成2年)
 2001年 毎日新聞社刊。


昭和から平成十二年末までの14年間の作品の中から485句が収められています。
代表作は次の10句です。すでに、2001年(平成13年2月)付の産経新聞〈産経抄〉にとりあげられインターネットにも乗りました。
その句は

  木の芽張る一枝一枝が意志を持ち

でした。
 『虹の座』を読んだ若い作曲家 <陶山高志氏>(武蔵野音楽大学卒) により青春性の高い18句が選ばれ、四部構成の組曲『虹の座』がで作曲され、著者の俳句の門人で、ソプラノ歌手 千田知都子(東京音大声楽科卒)のにより初演されました。

  つばめ来る空のページをひるがえし
  くらがりの恋の火種の落椿
  流し雛人にもありぬ浮き沈み
  詩に痩せて西安の花掌に
  虹の座のまろさは天のまろさかな
  薔薇稜乱ゲルマンの夢凝る館
  亀の子のどう転んでも水の上
  恋螢淵の深みへ火を放つ
  旅とおく帰る秋果を網棚に
  鳥曇り轆轤止まれば壺生まれ
  輪切りされ西瓜大きく笑いけり
  捨てられし案山子に天の無限大
  冬耕のひとりひとりが独りかな
  秋蝶となり紫を放ちけり


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