第七句集 『荒星』(あらぼし) 1995年(平成7年)角川書店刊。 角川書店の“今日の俳句叢書”の一巻として出版されました。これには1989年(平成元年)から1994年の間の403句が収められています。この集の中に入ったドイツでの作品 薔薇は実に人活き活きと薔薇の町 が、秋の季語「薔薇の実」として、講談社刊の『新日本大歳時記』に入集し「秋の薔薇」の中で独り立ちしました。新しい季語の発見と国際俳句のシンボルとなりました。 荒星の吹きちぎらるることはなし 逃水の果て敦煌のありにけり 春の波力を抜けと裏返る |